パラダイムシフト

30になった。

みんなには、
「30になってもなんにも変わらないんだね。」って言ってみたものの、
イマイチしっくりこないなぁ。
という違和感を、感じてた。
でも、急にシワが出来るわけでもないし、体型が変わるわけでもないし、
本当に何も変わっていないことはそうなんだが、その言葉の落ち着きの悪さが引っかかっていた。

去年は盛大に盛り上げてもらったなぁ。と、思いだしつつ、
きっと今回祝ってもらったとしても、おそらく前回と比べてしまったり、
それ以前に何もなかったら、勝手に傷つくなぁ。。。
などという事をぼんやりと考えていたら、足は県外に向いていた。

きっとこれなら祝われなくても遠くにいたからっていう事で理由になるし、盛大に祝われた大切な記憶は、盛り上がらなかった記憶で更新されず、そのまま保存していたいな。

という気持ちもあったのか。。。

それとも旅のタイミングは単なる偶然だったか。

なんてどうしようもない事を考えてながら2時間。

田園風景をぼんやり見てた。。。


旅は、

父の入所させようと思っている施設の内見であっても、一人旅に変わりはない。

持っていった本は、2冊。



「シミュレーショニズム」「遠浅の部屋」



読み返そうと思った本と、ようやくゆっくりした気持ちで読めそうだ。という本。


これが過剰なほどにショックを受けた。

どちらも今の自分の方向性が書いてあるなんて。。。
これはスピリなんだろうけど、なんだか背中を押された気がした。。。


という事を、1ヶ月全く連絡取らなかった親友にした。


「付き物が落ちたようにさっぱりしている。」


この1ヶ月で何があった?くらい変わった。ということ言われ、
そりゃあもう、色々あったんだよ。という事を言わなくてもなんだか伝わった気がして、言葉にならないほど、嬉しかった。



更に、唯一の誕生日プレゼントまで貰った。

自分の内面の変化をいち早く察知し、様々な助言をしてくれて、それがいちいち正確で、そんな事を言ってくれる親友が出来た。
ということも最高のプレゼントなんだなぁなんて、照れくさい事を思いつつ


30歳になって、やっぱり変わったんだなと、自分の中で合点がいった。


何事にも節目はある。